2020年5月2日土曜日

尾崎豊を聴く、そして歌いたくなる。

本日5月2日。
公演の中止延期が相次ぎ、3月中旬から約1ヶ月半、巣籠もりが続き、最初の頃は譜面や映像の整理をしていたけれど、渋谷区の保育園が緊急事態宣言をうけ臨時休園になってからは息子と濃密な時間を過ごす日々。たまに煮詰まり2歳半と本気で揉める事もしばしば。僕も子供並みのキャパだということを知る。
普段テレビは息子に占拠され、ジブリとトーマスとピタゴラスイッチのヘビーローテーションの中、少しの合間にたまたまEテレの「7人の小さな探究者~変わりゆく世界の真ん中で~」という番組を見た。

この番組は、p4c=philosophy for children「こどものための哲学」という教育を取材したもので、主体的な考えを育む取り組みを密着で特集している。
子供たちは、子供たちの言葉で子供同士の対話で、議題を話し合い、自分なりの結論を導いていく。
意見のひとつひとつが、みずみずしく、甘くも素晴らしい。
しかし取材の中、新型コロナ感染防止の為の休校が決まり、途中から切り口はドキュメンタリーに変わる。

p4cを通して、想いを言論化する子供たちの言葉が、まっすぐと胸に刺さる。
胸が響く、心がストンと落ち、泣きそうになる。

子供たちもいま、大人が思う想像以上に辛いのだ。
入学式、卒業式、受験、部活、試合、舞台、友達と過ごす休み時間や放課後や遊ぶ時間を奪われるのは、今の彼らにとって人生の大半を失うことに等しい。
子供は大人が決めたシステムの中で生活しなきゃいけない。
子供にも意見があるが、受け入れられず、不満をもっても、そのシステムの中で、大人になるしかない。
ただ、子供たちも今この状況を理解し、耐えているんだなと思った。


息子が保育園ごっこをたまにする。
「はい、みなさん座ってくださーい」

息子が蟻を探しに外に行きたいと言う。