2018年10月26日金曜日

ドイツ、ベルリン、ニホンブヨウ

今年もドイツに行ってきた。今年はベルリン。
「Gintersdorferklaßen」というアートパフォーマンス集団が「Kabuki Noir」という作品を、ドイツのHAU Hebbel am Uferというシアターで来月上演する。

ドイツは現在難民が非常に多く、たくさんの問題を抱えている。ヨーロッパでは難民を受け入れる国があったり、拒否する国があったり。
そんな現実に、遥か東洋の演劇である歌舞伎の勧進帳が、彼らの心に響いたらしい。
歌舞伎を見ていくうちに、彼らはダンスパフォーマンス集団なので、日本舞踊の所作を自分達にも取り入れたい、取り入れようということで、去年ミュンスターで、彼らに観客付のワークショップをした。
今年はというと、彼らの新しい作品制作の為に、日本舞踊の所作の指導や解説、たまに振付、などをしてきた。

彼らの作品は、テーマを決めテキストを入念に作りあげた上のインプロ。そこに日本舞踊の所作をいれ、どうなるか。9人の全くジャンルの違うダンサーが挑戦し表現していくというもの。
僕は振りを伝えて帰国、今頃ベルリンではどう消化し表現するか、話し合い、取り組んでいることでしょう。来月の公演の映像をみるのが楽しみ。

日本と違うアートシーンに関わり、またドイツ語も英語もできないのに踊りで通じ合えたこと、とても貴重な経験でした。
てゆうか、通じてればいいな。


最後に、これからは日本舞踊を「Japanese-traditional-dance」ではなく「nihonbuyou」として発信していくべきだ、と海外で活躍する藤間の大先輩から以前伺った。
今回通訳さんに日本舞踊をそのように訳して下さいとお願いしたら、その方が分かりやすいとのこと。
確かに日本の伝統的な踊りとなると盆踊りやその他、津々浦々箇所箇所のものも含まれますからね。
日本舞踊は、歌舞伎舞踊から派生した「ニホンブヨウ nihonbuyou」という名のひとつのジャンルなのです。

2018年10月5日金曜日

お知らせ

Yahoo!ジオシティーズのサービス終了に伴い、ホームページを移転しました。
これからは
https://fujimatoyohiko.com
よりアクセスください。

僕が原宿に引っ越してから13年、同じ時期にプロバイダ契約して、最初は手探りでホームページを作ってみました。
その後、紆余曲折を経て、ホームページのおかげで知り合った方もたくさんいます。
Yahoo!ジオシティーズさんからの終了に伴うお知らせで、僕が響いたメールの箇所の抜粋です。

「Twitter上では「昔作成したホームページがジオシティーズに残っている、黒歴史だから早く消えて」というつぶやきも見かけます。長期にわたり更新されていないホームページについては、規約にのっとり削除することも可能でしたが、誰かが必要としているかもしれないページを削除するのは忍びなく、できるだけ残す方針を続けてきました。」

ふと、師匠を思いだしました。
師匠の死後、お稽古場の整理をしていると、誰のものか判らない置き浴衣(稽古着)が多数。
毎年、底ひっくり返すぐらいの大掃除をしても、毎回捨てずにとっておいてました。
思えば僕が20代、この業界に悩んだ事もあり、結果師匠に不義理した時もありました。
それでも、師匠は待っていて、受けとめてくれて、今があります。
失敗もあり挫折もあり、今があります。

全然ケースも違うし、何ノスタルジーに浸ってるのと思いますが、Yahoo!ジオシティーズさん、今までありがとうございました。