2019年4月12日金曜日

感謝は後からやってくる

いくら焦げ付いたとしても、気を使わず金束子でゴシゴシ洗える鍋は手間がかかるけど楽だ。

テフロンの鍋は本当に優秀で、手間もかからないけどその分、焦げ付いた時には気を使う。
お前はユトリか、と思う。

僕は内弟子していた時に師匠の斡旋で飲食店で働いていた時の経験もあって、よく料理する。

師曰く、料理も舞台も段取りだ、との考えゆえ。

その店でも店長から「お前はバイトじゃない、修行だ」と言われとても厳しく丁寧に教えられた。
あまりにも厳しく丁寧に教えられたもので、絶対に一年勤めたら辞めてやると心に決め、連休もクリスマスも店にでた。

おかげでみるみる時給も上がったけど、結果、本当に一年で辞めた。
その後もちょくちょく店からヘルプの話が来たときには、やってやったぜ、と思った。
五反田の「デルフィーノ」今はない。

お蔭で料理することが苦にもなくなり、頭空っぽで専念する料理がストレス解消の一端になり、今もゴシゴシ鍋を洗っている。
テフロンも、面倒くさい優等生だけど、上手く付き合っている。
結局、好きでやってるんだな、これが。

今も時々その店のレシピのパスタやなんかを作る。
カレーは焦げ付くけど、ゴシゴシ洗えばいいし、洗えないやつは、違う付き合いをすればいい。今はとても感謝している。