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2019年4月11日木曜日

教科書

人を教える時、教科書があればどんなに楽だろうか。
このページの問題があって、さぁ解いてみよう、考えてみよう。
正しい解があってそれを導く教示をする。

日本舞踊を教える時、初心者を教える時、毎回悩む。
せっかく月謝を払って来てくれているのだから、何か少しでも為になることを教えようと考えてしまう。
しかし、そもそもが日本舞踊教室で、踊りを習いに来てくるのだから、
日本舞踊だけ教えれば、そもそもそんなこと考えなくてもいいのだが、
日本舞踊には教科書はない。

流派やお稽古場によって違いはあるとは思うのだけれど、日本舞踊の習得には古典舞踊を何曲か稽古するしかない。
バレエや西洋の音楽と違って、いわゆる基礎練習がない。エチュードがない。
古典曲を習い続ける事によってのみ、基本の習得を可能にする。

教科書があればどんなに楽か。
はい、何ページの、ここの動きを今日はやりまーす。とか。

30歳から教え始めて、ようやく自分の教科書を築きつつあるが、それでも毎回悩む。
日本舞踊を通して伝えられるのは、何だろうか。
4月から新規の弟子を教え始めてるが、その方たちに日本舞踊を通して何かが残ればいいなと思っている。

教科書を作っている人はすごい。何から教えていいか分らない教師たちにも教科書だ。
そして教科書を使わず、教えられる人はすごい。
その分野では、その人自身が教科書であり、教えること、教えたいことがはっきりとある、金八とか。
もはや、教科書使って授業してないでしょ、あの人。